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Illustratorは印刷用出力データ作成でもっともよく使われているソフトです。バージョンが異なると予想外のトラブルが発生することがあります。トラブルを招きやすいものにトリムマークの作成方法、白のオーバープリント、特色(とりわけテキストの特色指定)、ヘアライン、ダブルトーン画像、ラスタライズ効果設定などがあり、初心者でもデータを作成したあとにチェックしたいものです。
本書ではIllustrator CS〜CS4までで、失敗しない印刷用データの作成方法とチェック方法を詳しく解説します。バージョン違いでのトラブルも取り上げ、対処方法も掲載。Illustrator形式、EPS、PDFでの印刷用として最適な保存設定もわかりやすく解説しています。
iPhoneでもご覧いただけますが、iPadで2倍表示して御覧いただくのがベターです(近いうちにiPadに対応する予定です)。ディテールのわかりにくいショットは拡大アイコンを用意しています。拡大アイコンをタップいただくことでそれぞれのショットを原寸で表示して確認頂けます。
◆主な内容
●ステップ1Illustrator CS3ネット入稿用データ作成編
PDF保存するときのトリムマークとトンボの違い/「プリプレス用-日本2」をカラー設定で指定する理由/ドキュメントのラスタライズ効果設定を印刷用にする/CMYKやグレースケールでは特色は指定しない/フォントはアウトライン化して入稿するのが安全/設定してはいけない白オブジェクトのオーバープリント/印刷で再現できないヘアラインは指定しない
●ステップ2Illustrator CS3ネット入稿用貼り込みファイル編
貼り込み画像の解像度は何故「350 ppi」なのか/貼り込み画像のフォーマットはEPS、それともPSD/Photoshopのダブルトーン画像PSDとEPSの違い/RGBモードの画像を貼り込むとCMYKに変換されるのか
●ステップ3Illustrator CS3ネット入稿用データチェック編
トリムマークの外にあるオブジェクトを調べる方法/ドキュメント内の特色を調べてCMYKに変換する方法/グレースケール以外のカラーデータを調べる方法/アウトライン化されていないフォントを調べる方法/塗り設定だけのヘアラインを調べる方法/オーバープリントされているオブジェクトを調べる方法
●ステップ4Illustrator CS3ネット入稿用データ保存編
Illustratorでの入稿ファイルの種類と保存時のポイント/Illustrator形式で保存する印刷用ファイルの設定/Illustrator EPS保存で保存する印刷用ファイルの設定/Illustrator PDF保存で印刷用の設定
◆使い方
タップもしくはスワイプでページめくり
テキストとサムネイルの目次を表示
ブックマークの追加
ピンチイン、ピンチアウト、スクロール対応
拡大アイコン画像はタップして別ウインドウで実寸画像を表示
◆著者プロフィール
1959年生まれ。印刷会社で十数年にわたり営業する。営業の傍ら、自らDTPのオペレータとなり、営業マンにもDTPの知識が必要なことを痛感する。現在はIllustratorやAcrobat、InDesignの生態を研究し、DTP最強のWebサイト「DTP-S」を主宰する。インクナブラ代表。主な著書に「標準DTP出力講座(翔泳社)」「標準DTP出力講座 フォント攻略編(翔泳社)」「Illustrator実践マスター(グラフィック社)」「DTPのデジタル印刷営業術(オーム社)」「DTP実務者のためのAcrobat PDF活用ガイド(毎日コミュニケーションズ)」など。